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2017-03-20

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Ninth Night


第九夜

世の中が何となくざわつき始めた。今にも戦争が起りそうに見える。焼け出された裸馬が、夜昼となく、屋敷の周囲を暴れ廻ると、それを夜昼となく足軽共が犇ながら追かけているような心持がする。それでいて家のうちは森として静かである。……

[28] Things that make you feel nostalgic (枕草子 過ぎにし方恋しきもの)


過ぎにし方(かた)恋しきもの 枯れたる葵(あふひ)。雛(ひひな)遊びの調度(てうど)。二藍、葡萄染などのさいでの押しへされて、草子の中などにありける、見つけたる。また、をりからあはれなりし人の文、雨など降りつれづれなる日、さがし出でたる。去年(こぞ)の蝙蝠(かはほり)。

Dear subscribers of the audio feed : English version of this recording is available at website. The translation is from The Pillow Book (Penguin Classics) by Meredith McKinney

Not in the public domain.

2016-10-13

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Eighth Night


第八夜

床屋の敷居を跨またいだら、白い着物を着てかたまっていた三四人が、一度にいらっしゃいと云った。
真中に立って見廻すと、四角な部屋である。窓が二方に開いて、残る二方に鏡が懸っている。鏡の数を勘定したら六つあった。……

2016-09-11

Intermission : Charles Bukowski's Los Angeles For Li Po



From the Japanese translation of Portions from a Wine-Stained Notebook by Charles Bukowski

ワインの染みがついたノートからの断片 -未収録+未公開作品集
チャールズ・ブコウスキー (著), 中川五郎 (翻訳) より

 


2016-05-26

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Seventh Night


第七夜

何でも大きな船に乗っている。
この船が毎日毎夜すこしの絶間なく黒い煙を吐いて浪を切って進んで行く。凄じい音である。けれどもどこへ行くんだか分らない。ただ波の底から焼火箸のような太陽が出る。……

2016-05-07

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Sixth Night


第六夜

 運慶が護国寺の山門で仁王を刻んでいると云う評判だから、散歩ながら行って見ると、自分より先にもう大勢集まって、しきりに下馬評をやっていた。……

2016-04-28

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Fifth Night


第五夜

こんな夢を見た。
何でもよほど古い事で、神代に近い昔と思われるが、自分が軍をして運悪く敗北たために、生擒になって、敵の大将の前に引き据えられた。……

2016-04-07

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Fourth Night


第四夜

広い土間の真中に涼み台のようなものを据えて、その周囲に小さい床几が並べてある。台は黒光りに光っている。片隅には四角な膳を前に置いて爺さんが一人で酒を飲んでいる。肴は煮しめらしい。……

2016-03-31

The Complete Haiku by Ryōkan, the Zen monk (PDF)

Transcript PDF

The Complete Haiku by Ryōkan, the Zen monk (21-40) /107


transcript

同じくば花の下にて一とよ寝む
須磨寺の昔を問へば山桜
この宮や辛夷の花に散る桜
散桜残る桜も散る桜
誰れ聞けと真菰が原のぎやぎやし
真昼中真菰が原のぎやぎやし
人の皆ねぶたき時のぎやうぎやうし
かきつばた我れこの亭に酔ひにけり
真昼中ほろりほろりと芥子の花
鍋磨く音にまぎるる雨蛙

夏の夜やのみを数へて明かしけり
風鈴や竹を去事三四尺
涼しさを忘れまひぞや今年竹
鳰の巣のところがへする五月雨
さわぐ子の捕る知恵はなし初ほたる
青嵐吸物は白牡丹
凌霄花に小鳥のとまる門垣に
酔臥の宿はここか蓮の花
わが宿へ連れて行きたし蓮に鳥
雷をおそれぬ者はおろかなり


2016-03-24

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Third Night


第三夜

こんな夢を見た。  
六つになる子供を負ってる。たしかに自分の子である。ただ不思議な事にはいつの間にか眼が潰れて、青坊主になっている。自分が御前の眼はいつ潰れたのかいと聞くと、なに昔からさと答えた。声は子供の声に相違ないが、言葉つきはまるで大人である。しかも対等だ。……


2016-03-17

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Second Night


第二夜

こんな夢を見た。  
和尚の室を退がって、廊下伝いに自分の部屋へ帰ると行灯がぼんやり点っている。片膝を座蒲団の上に突いて、灯心をかき立てたとき、花のような丁子がぱたりと朱塗の台に落ちた。同時に部屋がぱっと明かるくなった。……

2016-03-13

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The First Night


夢十夜 


第一夜

こんな夢を見た。
腕組をして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。……

e-text at Aozora Bunko: (http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html)

2016-03-10

The Complete Haiku by Ryōkan, the Zen monk (01-20) /107


transcript

のっぺりと師走も知らず今朝の春
よそはでも顔は白いぞ嫁が君
春雨や門松の〆ゆるみけり
春雨や静になづる破れふくべ
春雨や友を訪ぬる想ひあり
水の面にあや織りみだる春の雨
いでわれも今日はまぢらむ春の山
新池や蛙とびこむ音もなし
夢覚めて聞けば蛙の遠音哉
山里は蛙の声となりにけり

今日来ずば明日は散りなむ梅の花
青みたるなかに辛夷の花ざかり
雪しろのかかる芝生のつくづくし
雪しろの寄する古野のつくづくし
雪汁や古野にかかるづくづくし
鶯に夢さまされし朝げかな
鶯や百人ながら気がつかず
梅が香の朝日に匂へ夕桜
世の中は桜の花になりにけり
山は花酒屋酒屋の杉ばやし

2015-12-12

Cat cries by ISHIGAKI Rin



石垣りん

猫がなく

ゆきずりに猫を愛撫した
小雨が煙るように降る
夜の十時
人気ない小路で猫を呼び
猫をひきよせ
お前もさみしかろう
と語りかけた
猫はついてきた
けれど門口までくると
家に上げるわけにはゆかない
それには理由がある
(いつだって
そういう時には理由があるのだ)
どこかで誰かが
百まんべんも聞いた言葉
私はかけこんで戸を立てる
拒絶された猫が
しばらくないて泣きやまない
ガリガリ爪をたてて
なきながらひっかく
さっきのやさしさ
あれは何だったのか
教えてください

(「十勝毎日」December 11th, 1963 )

Cat cries

I caressed a cat en passant
It's raining smoky
At ten o'clock in the night 
I called the cat in a deserted alley
Draw it close to me
”You are lonely, too.“
I talked to it
The cat followed me
But when I reached to the entrance 
I couldn't let it come into the house
There's a reason for that
(Whenever it happens 
We always have a reason)
Somewhere someone 
Had heard the words for million times
I rushed in and shut the door
The rejected cat
Cried for a while but then doesn't stop crying 
Making a noise with claws
Crying and scratching
”The tenderness you showed just now
What was that ?
Can you tell me?“



- translated byKaseumin
Have better translation ? Please let me know.






2015-12-05

Obsession with Death from Topics in the Meiji era by SHIBATA Syokyoku

死神

「吾輩は猫である」の迷亭君が、一夜散歩して土手三番町へ出た。土手の上には首懸の松といふのがあつて、この松の下へ来ると誰でも首を縊りたくなると云はれてゐる。……

2015-12-04

[205] On Wind Instruments (枕草子 笛は)


笛は 横笛いみじうをかし。遠うより聞るが、やうやう近くなりゆくもをかし。近かりつるが、はるかになりて、いとほのかに聞こゆるも、いとをかし。…

2015-11-20

Forgotten Japanese from Topics in the Meiji era by SHIBATA Syokyoku

2015-10-16

Ogura Hyakunin Isshu 31-40 (小倉百人一首)

2015-09-22

Ogura Hyakunin Isshu 21-30 (小倉百人一首)