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2016-03-17

Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Second Night


第二夜

こんな夢を見た。  
和尚の室を退がって、廊下伝いに自分の部屋へ帰ると行灯がぼんやり点っている。片膝を座蒲団の上に突いて、灯心をかき立てたとき、花のような丁子がぱたりと朱塗の台に落ちた。同時に部屋がぱっと明かるくなった。……