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2016-03-10

The Complete Haiku by Ryōkan, the Zen monk (01-20) /107


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のっぺりと師走も知らず今朝の春
よそはでも顔は白いぞ嫁が君
春雨や門松の〆ゆるみけり
春雨や静になづる破れふくべ
春雨や友を訪ぬる想ひあり
水の面にあや織りみだる春の雨
いでわれも今日はまぢらむ春の山
新池や蛙とびこむ音もなし
夢覚めて聞けば蛙の遠音哉
山里は蛙の声となりにけり

今日来ずば明日は散りなむ梅の花
青みたるなかに辛夷の花ざかり
雪しろのかかる芝生のつくづくし
雪しろの寄する古野のつくづくし
雪汁や古野にかかるづくづくし
鶯に夢さまされし朝げかな
鶯や百人ながら気がつかず
梅が香の朝日に匂へ夕桜
世の中は桜の花になりにけり
山は花酒屋酒屋の杉ばやし